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後輩に萩野効果!高3まで所属したスクール記録会で9割自己新

[ 2016年8月8日 05:30 ]

萩野公介リオ五輪日本人金メダル第1号

 萩野の恩師、御幸ケ原スイミングスクール(栃木県宇都宮市)の前田覚コーチ(44)は、同県小山市で開催された「県学童水泳記録会」の会場で、喜びを爆発させた。県水泳連盟は、萩野のレース時間に合わせて競技を中断。会場に流れたラジオの実況放送で、歓喜の瞬間を味わった前田コーチは「教え子が世界一。こんなうれしいことはない。公介に感謝です」とガッツポーズを繰り返した。

 小学3年から高校3年までの10年間、指導した前田コーチは「勉強もできる子で、特に漢字は凄かった」と振り返った。小学3、4年生のころ「鮪(まぐろ)」「鱸(すずき)」など、さかなへんの漢字が何個も書かれた湯飲みを持ってきて「先生、読める?」と質問してきた。「全然、読めない」と答えると、全ての読み上げ「今日一日で覚えたんだ」と笑顔を見せた。そんな“漢字博士”が、まるで魚のように水中を突き進み、金メダルをつかみ取った。

 萩野のレース後、40人のスクール生に「みんな、萩野先輩に続くんだぞ」と声を掛けた。すると、9割の子供が自己記録を更新。早くも“萩野効果”が表れた格好だ。

 「うちのスクール生だけでなく、栃木、いや日本の水泳界を引っ張っていってもらいたい。この後のレースももちろん、4年後の東京でも金メダルを」。恩師は教え子にエールを送った。

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2016年8月8日のニュース