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ロシア 米記者「国外追放」 五輪前に、失望と国務省副報道官

[ 2014年1月15日 08:44 ]

 ロシア政府は14日までに、米政府系「ラジオ自由欧州・ラジオ自由」のデービッド・サッター記者に対する査証(ビザ)延長を拒否した。同記者は短文投稿サイト、ツイッターで「国外追放」との見解を示した。来月7日にロシア南部ソチで開幕する冬季五輪を前に、米ロの摩擦が広がりそうだ。

 ロイター通信によると、サッター記者は著書などでロシアのプーチン政権を批判している。ロシア外務省は14日、同記者がビザ延長手続きを数日間怠ったため、この間は不法滞在に当たると延長拒否の理由を説明し、政治的背景はないと強調した。

 これに対し米国務省のハーフ副報道官は14日の記者会見で、「失望している」と批判、ロシア側に懸念を伝えたことを明らかにした。ハーフ氏は「情報の自由な流れを邪魔することは、発展を目指して自由に議論する環境を損なうものだ」と述べた。

 米ロ関係をめぐっては、オバマ政権が、米政府による個人情報収集活動を暴露した中央情報局(CIA)元職員スノーデン容疑者の亡命を受け入れたプーチン政権を批判。ソチ五輪に同性愛者の元女子テニス選手を含む政府代表団を派遣すると発表し、同性愛宣伝禁止法を成立させたロシア側に抗議のメッセージを送るなどしている。(共同)

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2014年1月15日のニュース