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キャメロンの呪い?“観戦に来ると勝てない”と大論争

[ 2012年8月4日 06:00 ]

 熱戦が続くロンドン五輪で、開催国の英国のキャメロン首相が応援に訪れると英国選手が期待通りの結果を出せない例が相次いでいる。「キャメロンの呪い」と話題になる中、2日(日本時間3日)にようやく首相観戦の下で英国が金メダルを獲得。共同電によると、「呪いはついに解けたのか」と新たな議論になっている。

 首相がロシアのプーチン大統領と観戦した2日の柔道では、女子78キロ級決勝で英国選手が敗れ、金メダルを逃した。

 7月28日の男子自転車ロードレースでも、首相の応援を受けた金メダル候補の選手が29位でゴール。同30日の男子シンクロ高飛び込みでも、前評判の高かったペアが4位に終わった。

 こうした“呪われた”結果が相次ぎ、インターネット上では一時「首相の五輪会場への立ち入りは禁止するべきだ」などの声があふれる事態に。先月、テニスのウィンブルドン選手権でも、英国男子76年ぶりのシングルス制覇を逃した最終日に首相が観戦しており、「疫病神」と批判を浴びている。

 そんな中、2日に行われた自転車男子チームスプリントで英国が金メダルを獲得。「呪いは解けた」との声がある一方で「一緒に観戦していたヘンリー英王子のおかげ」との意見もあり、首相への懐疑的な見方は依然根強い。

 サッカーW杯では、イタリアの首相が決勝を観戦すると同国代表チームが負けるというジンクスがあった。そのため06年のドイツ大会では、プロディ首相が観戦を断念。イタリアがフランスに勝ち、優勝している。

 キャメロン首相の支持率は財政緊縮策などが嫌われ、30%台に低迷。五輪を機にアップを狙うが予想外の“逆風”にさらされ、人気回復への道は容易ではなさそうだ。

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2012年8月4日のニュース