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室伏、順当突破「サークルの感触確かめられた」

[ 2012年8月4日 06:00 ]

豪快な投てきを見せる室伏

ロンドン五輪 男子ハンマー投げ

 陸上が3日から始まり、男子ハンマー投げでアテネ五輪金メダルの室伏広治(37=ミズノ)が予選A組で78メートル48を投げ、決勝進出を決めた。北京五輪は5位に終わったが、昨年の世界選手権で史上最年長優勝。王者として臨むロンドンで、今度は同種目の五輪最年長優勝を目指す戦いが始まった。

 2大会ぶりの五輪金メダルに向け好発進した。室伏の1投目は77メートル18。通過ラインの78メートルにわずかに足りず、苦笑いを浮かべたが、2投目で78メートル48を投げてあっさり通過。「1投目で終わってもよかったけど、サークルの感触を確かめられた。決勝に向けては良かった」と前向きに話した。

 今季の試合出場は6月の日本選手権のみに抑え、練習拠点の米国カリフォルニア州サンノゼでじっくり調整。陸上の日本選手団では一番乗りとなる7月20日に現地入り。「オリンピックスタジアムと同じサークルがある」という、ロンドンから150キロ離れたラフバラ大を調整場所に選び、五輪決勝に照準を合わせていた。

 五輪決勝のある5日は、37歳302日。1920年アントワープ大会を37歳227日で制したパット・ライアン(米国)を75日上回り、同種目では史上最年長王者になる。ハンマー投げ発祥といわれる英国での五輪で、室伏が最高の結末に向けて出発した。

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2012年8月4日のニュース