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競技団体に悲観の声も 日本の金メダル目標

[ 2012年7月5日 20:18 ]

 日本選手団の上村春樹団長は「金メダル数は15~18個」と従来の目標を変えなかった。ただ各国の代表の顔触れが出そろう中、競技団体の代表からは「実力を上げてきた国もある」「甘くはない」と悲観的な声も聞かれた。

 水泳の上野広治監督は先の競泳米国代表選考会での記録を「想定内」としながらも「主力のロクテやフェルプスは八割程度の仕上がり。五輪本番はもっとタイムを上げてくる」と警戒した。メダル量産が期待される柔道も男子で中央アジア勢の台頭が目立ち、苦戦は免れないという。

 英国のトップ選手強化を担う政府系機関「UKスポーツ」はメダル目標を最低でも48個と設定するなど、ライバル国は強気のプランを描く。日本オリンピック委員会の九木留毅・情報戦略担当は「ロシアもメダル数で3位と英国並みの高い目標を掲げる。ただ北京五輪で金メダル数1位の中国が落ち込むのは必至で、日本は取りこぼしをしないことが必要」と分析した。

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2012年7月5日のニュース