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ユニセフ 北朝鮮での聖火リレー不参加

[ 2008年4月8日 10:53 ]

 国連児童基金(ユニセフ)は7日、平壌で4月下旬に行われる北京五輪聖火リレーへの参加を見合わせることを決めたと発表した。当初は職員を走者として参加させる考えだったが、北朝鮮の子どもが置かれている劣悪な状況の改善に結び付かないため不参加を決めたとしている。

 ユニセフの決定は、北朝鮮だけでなく、チベット暴動への中国当局の対応をめぐって大荒れになったロンドンやパリの聖火リレーと合わせ、中国にとっても痛手となりそうだ。
 ユニセフが7日明らかにした声明によると、参加について再度検討した結果、「北朝鮮や他地域の子どもの状況に対し(世界の)注意を喚起することにはつながらない」と判断した。ユニセフの不参加は今月6日の英紙サンデー・タイムズが初めて報じ、「聖火リレーが政治イベントに悪用される可能性がある」ためとする複数の外交官の見方を伝えた。(共同)

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2008年4月8日のニュース