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東アジアで“新連盟”設立も

[ 2008年1月29日 06:00 ]

会見する渡辺日本ハンドボール協会会長

 アジア連盟が分裂する可能性が高まってきた。クウェートで開催されたアジア・ハンドボール連盟(AHF)の臨時理事会に出席した日本協会の渡辺佳英会長が28日に帰国し、会見を行った。五輪予選の再試合を行った場合、AHFが処分を下すことについて「こちらは国際連盟(IHF)の指示に従っている。AHFの処分に従うつもりはない。これを機に、再編を考えるべきだと思う」と話し、中東主導のAHFとは別の組織を設立する考えを明らかにした。

 渡辺会長はAHFが常任理事会で処分を下した場合、IHFも何らかの対応を発表するとの見通しを明かした上で「対立は好きじゃないが、中国や韓国とも(新組織設立に向け)話し合っている」とした。会見に同席した日本協会の市原則之副会長も、昨年スペインで行われたIHFの総会で台湾や香港、マレーシアとも協議したことを明かし「3月に北京で行われる日中韓の大会と、4月の東アジアクラブ選手権(熊本)の大会中に話し合う」とした。
 渡辺会長は臨時理事会出席のためにクウェート入りした際「初めて出迎えが来ずに焦った」と“嫌がらせ”があったことを吐露。現地ではSPを雇っていたことも明かした。29日には日本、韓国の協会関係者が会見を行うが、中東対東アジアの対立は取り返しのつかない領域まで突入してきた。

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2008年1月29日のニュース