大事故から復帰の元SMAP森且行 川口11R準決勝戦で無念の落車 深々と頭を下げ、足引きずり退場

[ 2023年4月9日 16:00 ]

川口オート4日目11Rで落車した森且行
Photo By スポニチ

 21年1月の落車事故による重傷から復帰を果たした森且行(49=川口)が9日、川口4日目11R「準決勝戦」に出走。1番人気の森は魂のトップスタートを決めたものの、2コーナーを回ったところで無念の落車。2021年1月6日の川口以来となる優勝戦進出はならなかった。

 ハンデ20メートル3車並びの大外と難しいポジションから6号車でトップスタート。しかし、2コーナーを回ったところでまさかの落車。体が心配されたが、レース後にはスタンドに向かって深々と頭を下げ、少し足を引きずるしぐさを見せたものの自分の足で引き揚げた。

 レース後には「ちょっといいスタートを切りすぎて、座るのにポジションが取れなかった。座り直したらリア(タイヤ)が流れていった」と悔しそうな表情。左腰を強打したとみられ「腰の骨が痛い。折れてはいないと思う」と最終日のレースを走らず途中欠場する。「天国から地獄。申し訳ない気持ちでいっぱい」と森。検査で異常がなければ、次節飯塚のSGオールスター(25~30日)に向けてマシンの整備を再開する。

 6日の9Rで802日ぶりにレース復帰。6、7日と連勝を果たすと、8日の「準々決勝戦」では降雨の影響でブチ(半乾き)走路から湿走路に変化した走路状況に苦しみながらも、粘りの走りで4着に入り、準決勝戦進出を果たしていた。目標としていたベスト32には入ったが「集中力が続いていないのかな。タイヤも(雨タイヤに)換えるべきだった。こういうミスをしないように」と反省しきり。レース後は、すぐにクラッチを点検するなど、マシンの立て直しに余念がなかった。

 大事故を乗り越えたどり着いたレースの舞台。優勝戦に乗れば824日ぶりだった。復帰初日に「一番大きな目標はもう一度日本一になりたい。ですけれども、そんな甘くないと思うので、いまB級なので、とにかくSGのレースに出られるくらいまではいきたいと思っています。まあ、S級になればSG全部出られるので、そこを目標に、時間がかかっても一生懸命頑張っていきたいと思います」と語っていた森。目指す頂へ、今は目の前の1走1走を全力で走りぬく。

続きを表示

この記事のフォト

2023年4月9日のニュース