【京都記念】ドウデュース圧勝!ドバイターフへ弾み 武豊「もう一度、最強と言われるぐらいの結果を」

[ 2023年2月13日 05:27 ]

<阪神11R・京都記念>後続を突き放して圧勝したドウデュース(左)(撮影・須田 麻祐子)
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 これぞダービー馬だ。G1ホース3頭が集結した「第116回京都記念」は1番人気ドウデュースが豪快に差し切って3馬身半差V。昨秋、凱旋門賞19着以来の復帰戦を制し、来月のドバイターフに弾みをつけた。

 ダービー馬が圧倒的な強さで他馬をねじ伏せた。最後の直線、ドウデュースが馬群の外からグイグイ伸びる。大きな拍手と大歓声に包まれ、3馬身半差の独走V。鞍上の武豊は「ありがとう」と相棒の肩をなでながら感謝の思いを伝えた。

 「ドウデュースらしい走りができました。(最後は)この馬らしい反応で、早く全力で走りたかったんだと思います。昨年のダービー馬ですし、もう一度、最強と言われるぐらいの結果を出していきたい」

 馬体重は過去最高となる508キロを記録した。パドックから堂々とした周回で貫禄のある体つき。またがった瞬間、出来の良さが伝わってきた。武豊は「全体の雰囲気が良かった。いい状態で本番を迎えることができましたね」と振り返る。序盤はリズム重視で道中11番手を追走した。「休み明けなので折り合いに気をつけました。向正面で少し行きたがりましたが、それだけ元気が良かったです」。直線は馬なりで先行勢をかわし、余裕しゃくしゃくでゴール。昨年ダービー以来の国内戦でレベルの違いを見せつけた。

 海を渡った昨秋の仏遠征はニエル賞4着、凱旋門賞19着と欧州の壁に阻まれたが焦らず、年内休養で今年に向けて英気を養った。馬体重にも表れているように、あの期間が肉体面の成長につながった。友道師は「不安は全くなかったけど、フランスの2戦がふがいないというか、あんなドウデュースを初めて見たので…。勝ててホッとした。体の張りを見ても(凱旋門賞の時とは)全然違うし、パワーアップしている」と誇らしげに語った。

 今年の最大目標は海外G1制覇。次走に予定しているドバイターフ(3月25日、メイダン)に向けて最高のスタートを切った。武豊は「これで自信を持ってドバイに行ける」と期待十分に先を見据える。今後は放牧に出さず、在厩で調整を進めていく。昨年の仏遠征を糧にし、再び海外へ。進化を遂げたダービー馬が1カ月半後、世界の強豪に真っ向勝負を挑む。

 ○…ドウデュースの馬主であるキーファーズ・松島正昭代表(64)は現地で愛馬の衝撃Vを見届けた。レース後、殊勲の人馬を出迎えて鞍上の武豊とがっちり握手。松島代表は「凱旋門賞の後遺症が心配だったけど、どうもなかったね。私も(次戦)ドバイに行ってきます」と笑顔で語った。

 ドウデュース 父ハーツクライ 母ダストアンドダイヤモンズ(母の父ヴィンディケーション)19年5月7日生まれ 牡4歳 栗東・友道厩舎所属 馬主・キーファーズ 生産者・北海道安平町のノーザンファーム 戦績9戦5勝(うち海外2戦0勝、重賞3勝目) 総獲得賞金4億5004万7400円(うち海外118万6400円) 馬名の由来は、する+テニス用語(勝利目前の意味)。
 

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2023年2月13日のニュース