昨年キャリアハイ心技体充実の達城に注目

[ 2023年1月27日 05:00 ]

今年も活躍が期待される達城
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 【大いに気になる】23年最初のTCKが開幕。達城龍次(44=大井)が24日の2日目7Rをウンエンリヒカイで制し、今年初勝利を挙げた。2日、川崎での仕事始めから23戦を要したこともあって「ようやく勝てました」と安堵(あんど)の笑顔を見せた。さらにメイン「桃花賞」では4番人気のワイズゴールドで2着。来月に行われる桜花賞トライアル・ユングフラウ賞の優先出走権をゲットした。昨年、キャリアハイの南関東71勝を挙げた達城。その約9割に当たる61勝がTCKでのもの。リーディング6位の好成績だ。年が明けてもさすがの存在感を示した。

 ベテランと呼ばれる年齢だが、昨年の活躍には「いい馬に恵まれました」と謙遜した。それでも体力面に関しては「まだまだ元気」と言う。普段の調教に加え、他場で騎乗する日もある。多忙な日々でも週1回のトレーニングは欠かさないという。常に準備を怠らず、巡ってきたチャンスをものにした。

 初勝利の翌日、広報用写真の撮影に遭遇。一度出たカメラマンのOKに満足せず“おかわり”するほど念を入れた。「写真撮影は苦手なんですよ~」とちゃめっ気たっぷりに話したが「ファンはもちろん、多くの関係者が目にするもの。営業用の写真と言ってもいい。納得のいくものにしたい」。高いプロ意識を垣間見た一幕だった。

 「いい成績を残して大きなレースも勝てればいいが、とにかくケガをしないで一年間乗り続けたい」と自然体で臨む。心技体が充実した今なら、おのずと勝ち星が積み上がっていくはずだ。今年も胴黒、桃鋸(のこぎり)歯形の勝負服を追いかけて損はない。 (大沢 太久)

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2023年1月27日のニュース