【チャレンジC】ソーヴァリアント 苦難乗り越えて復活連覇!大竹師「祈る気持ちで見ていました」

[ 2022年12月4日 05:00 ]

直線で抜け出し連覇を果たすソーヴァリアント(撮影・亀井直樹)
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 「第73回チャレンジC」が3日、阪神競馬場で行われ、1番人気ソーヴァリアント(牡4=大竹)が好位から抜け出し快勝。70&71年ケイサンタ、09&10年キャプテントゥーレに続く史上3頭目の連覇を達成した。2月に判明した骨折を乗り越えてつかんだ勝利だった。

 骨折を乗り越え、再び重賞Vのゴールを駆け抜けた。道中4番手を追走したソーヴァリアントが残り1Fで一気に抜け出し連覇を達成。ルメールは「本当のソーヴァリアントを見せることができた。道中のペースが速かったので最後は少し疲れたけど、休み明けで凄くいい競馬ができた。G1レベルに行ける」とレース後に喜びを口にした。

 今年2月、中山記念に向けての調整中に右後肢の第3中足骨の骨折が判明し、戦線を離脱した。オールカマーで復帰を果たしたが、レース中に心房細動を発症して最下位(13着)。苦しい時期が続いた。大竹師は「祈る気持ちで見ていました」と安どの表情を浮かべる。この中間は焦らず、宮城県の山元トレセンでゆっくり調整を進めた。今回の復活劇は牧場スタッフのサポートがあってこそ。「僕らよりも牧場の方々が苦労してやってくれました。いい状態でバトンを受け取ることができたし、ここで苦労が実った」と感謝を口にした。

 昨年の勝利から丸1年。競走馬として着実に成長している。師は「普段の調教でオフの部分が多くなったし、精神面はかなり良くなっている」と話す。次走は未定ながら「写真(口取り)の時は、もう息が入っていた。脚元も問題ないし、ダメージは小さいと思う」と先を見据えた。

 ◆ソーヴァリアント 父オルフェーヴル、母ソーマジック(母の父シンボリクリスエス)18年2月28日生まれ 牡4歳 美浦・大竹厩舎所属 馬主・社台レースホース 生産者・北海道千歳市の社台ファーム 戦績11戦5勝(重賞2勝目) 総獲得賞金1億5024万2000円 馬名の意味は「とても勇敢」。

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2022年12月4日のニュース