【福岡・GⅢ福岡ソフトバンクホークス杯】明日開幕! 馬場貴也グランプリに向けていいリズムつかみたい

[ 2022年11月30日 10:00 ]

次節12月13日からのSG大村グランプリを控える馬場貴也
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 師走の福岡水面を実力派レーサーたちが熱くさせる。ボートレース福岡のGⅢ「福岡ソフトバンクホークス杯」が12月1日から開幕する。大注目は次節12月13日からのSG大村グランプリを控える馬場貴也=写真=。大一番を前に機運を高めるシリーズにできるか。地元からは2日目ドリーム戦1号艇で登場する前田将太を筆頭に田頭実、江夏満、塩田北斗ら楽しみなメンバーが顔をそろえる。

 常にフルスロットル。次節に今年の総決算となるSGグランプリを控えていても、馬場は目の前のレースに手を抜くようなことは絶対にしない。自分の舟券を買って応援してくれている人のために全力を発揮する。それがファンに対する馬場流の礼の尽くし方だ。

 「一般戦であろうと、SGであろうとやることは変わりません。グランプリに向けていいリズムで向かうためにも直前の福岡は大事なシリーズになると思う。温水パイプが装着されたエンジンを扱う貴重な機会にもなるし、しっかり調整をして、いい結果を出したいですね」

 福岡は今月初旬のGⅠダイヤモンドカップで走ったばかり。中堅評価のエンジンに手を焼きながらも、卓越した旋回力を随所で見せつけ、優出3着。最後は地元タイトル制覇に執念を燃やす岡崎恭裕に競り負けはしたが、近況の好調ぶりを示す結果となった。
「自分なりに一生懸命調整はしたけど、ペラのクセが抜けなくて最後まで苦労しました。何とか優勝戦でも戦える足になったけど、できれば次は違うエンジンを引きたい(笑い)。博多はウネリもあって乗りこなすのが難しい水面だけど、嫌いではないですよ」

 思い出されるのは14年に前哨戦の博多を強烈な捲り差しで優勝し、その勢いのままグランプリ(平和島)を制した茅原悠紀の姿。今や馬場の代名詞ともなった〝ウイリーターン〟で目指すはVのみ。福岡で弾みをつけて、勇躍大一番へと向かいたい。

【展望】
 シリーズの焦点は今年のボートレース界を先頭に立って引っ張ってきた馬場貴也を誰が止めるか。もちろん容易なことではないが、可能性を秘めた実力派の名前がズラリと並ぶ。

 前田将太は今年当地を4回走って3優出1V。前回9月の周年記念は珍しく調整に苦しんでいたが、基本的に福岡は得意水面。2日目ドリーム戦は1号艇で登場する。地元大将格として馬場の前に立ちはだかりたい。

 太田和美は前走地の鳴門チャレンジカップでフライング。期始めで手痛い勇み足となってしまったが、円熟のさばきは健在。福岡は昨年の68周年記念優出(2着)以来の参戦。よほどの凡機さえ引かなければ優勝争いには絡んできそうだ。

 塩田北斗は前期10優出5Vと荒稼ぎ。福岡は前回7月の一般戦で4コースから鮮やかに差し抜けてV。3連単4万円台の高配当を提供した。的確なさばきで道中の接戦にも強く、安心して舟券を買えるタイプだ。

 地元勢では田頭実、江夏満の名前も挙げねばなるまい。田頭は期始めの鳴門一般戦でフライング持ちとなってしまったが、これで攻めが慎重になることはない。調整がガチッとハマれば1着を並べるので舟券も強気にアタマから勝負できる。江夏満は2月九州地区選以来の当地戦。今年1月の当地正月シリーズは好展開を味方に3コースから差し抜けて優勝。前走地芦屋で今年2回目のVを飾っている。好リズムで今年2回目の福岡制覇を狙う。

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2022年11月30日のニュース