【マーメイドS】サラス重賞初V!超絶差し脚でゴボウ抜き

[ 2019年6月10日 05:30 ]

<マーメイドS>叩き合い接戦を制したサラス(手前)(撮影・平嶋 理子)
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 4角最後方から大外一気のゴボウ抜き。サラスが鮮やかな末脚で重賞タイトルをつかみ取った。スタートのタイミングが合わずあおり気味にゲートを出る。その後、挟まれて位置を下げたが、松若は冷静に対処した。

 「しまいを生かすレースプランを組み立てていた。その通りのレースができました」としてやったりの表情だ。道中はしんがりで脚を温存。3~4角の中間で外へ進路を切り替えると、迷うことなく大外へ持ち出す。こん身の右ステッキが入ると一気にエンジン点火。徐々に前との距離を縮めた。あとはレッドランディーニとの叩き合い。ゴール寸前で鼻差捉えた。

 「(ゴールの瞬間は)分からなかったけど、帰ってきて勝っていると聞いて素直にうれしかった。馬は一時、調子を崩していたけど前走(3着)から気持ちがしっかりと入っていた。いい結果を出せると思っていました」

 松若は16年リラヴァティに続く同レース2勝目に最高の笑みを浮かべた。

 開業5年目の西村師は延べ49頭目の挑戦でうれしい重賞初勝利。「焦らず馬の行きたいようなレースをさせましたが、いい脚を使えました。1600万を勝てると思っていましたが、ハンデを生かせる重賞を使いました。ずっと乗っている松若と一緒に重賞を獲れてよかったです」。格上挑戦でのVに、こちらも笑顔だ。

 西村厩舎は土日で【2・2・1・1】と好調モードに突入。もちろん、サラスにとっても今後に向けて大きな1勝となった。この後は放牧へ。リフレッシュして、秋に待つ大舞台に向かう。

 ◆サラス 父オルフェーヴル 母ララア(母の父タピット)牝4歳 栗東・西村厩舎所属 馬主・吉田照哉氏 生産者・北海道千歳市の社台ファーム 戦績12戦4勝 総獲得賞金8095万7000円。

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