【平安S】ウィザードJRA重賞初V!川田納得の差し切り

[ 2019年5月19日 05:30 ]

外から伸びたモズアトラクション(手前)との叩き合いを制したチュウワウィザード(左)(撮影・平嶋 理子)
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 「第26回平安S」が18日、京都競馬場で行われ1番人気のチュウワウィザードが中団から差し切ってJRA重賞初制覇を達成した。

 サンライズソアとマイネルオフィールによる激しい主導権争いでレースは始まった。チュウワウィザードは出負け気味のスタートを切って中団から運ぶ形。本来の正攻法の競馬とは違う展開になっても、川田は慌てるそぶりを見せなかった。向正面でオメガパフュームが先に動くと、同じタイミングで進出を開始。直線に向いてライバルとの差は広がったが、外からモズアトラクションが伸びてくると闘志に火が付いた。3頭のデッドヒートはゴールまで続き、鞍上のムチに応えたチュウワウィザードが接戦をものにした。

 川田は「前が飛ばしていたので、あの位置になりました。リズム良く運べたし、いい雰囲気で動きだせました。重量を背負っていましたが、いい勝ち方ができたと思います。(大きいところに)チャレンジしていきたいと思います」とさらなら高みを目指す。

 大久保師は「いつもの展開にならずヒヤヒヤしましたが、力のあるところを見せてくれました。違った競馬で勝つことができたのは大きいですね。強い馬はいますが帝王賞を目標にここを使ったのでG1に向けて見通しは明るいですね」と笑顔。次のターゲットは上半期のダート王決定戦「帝王賞」(6月26日、大井)。“相思相愛”のコンビがダート界の頂点を狙う。

 ◆2着モズアトラクション(藤岡康)流れも向いてくれたし、(首の)上げ下げのタイミングだったんですけどね。

 ◆チュウワウィザード 父キングカメハメハ 母チュウワブロッサム(母の父デュランダル)牡4歳 栗東・大久保厩舎所属 馬主・中西忍氏 生産者・北海道安平町ノーザンファーム 戦績11戦7勝 総獲得賞金1億8366万1000円(戦績、賞金共に地方を含む)。

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