【万哲の乱 特別編】13日阪神11R ユニコーンライオンのつばき賞を再評価

[ 2019年4月13日 08:00 ]

 例年1~2月の京都開催は洋芝をオーバーシードしていることと、約2カ月間のロングラン開催になるので、開催終盤は時計が掛かる「パワー戦」になることが多い。当然、好時計が続出する秋の京都開催よりも時計が遅くなるのが通例。

 特に、今冬の京都の芝は例年以上にタフで力を要した。そんな中、アーリントンC(阪神11R)に出走する◎ユニコーンライオンが2走前に走った「つばき賞」は驚くほどのハイレベルレースだった。前半5F58秒6のハイラップを自ら追いかけ、4コーナー手前から追い通し。ペースを考えれば早仕掛けの位置に思えたが、4コーナー2番手からパタッと止まらず、粘り通した。勝ったワールドプレミアは続く若葉S2着でそれなりの実力馬。ユニコーンが当時計時した「1分47秒5」は、同週の古馬1000万下・春日特別(1分48秒3=1着フランツ)より速く、3歳500万下では破格といっていい。前走・スプリングS(11着)はゲート内で上に伸び上がるような形で出遅れてしまい、力を全く出していない。仏G1モルニ賞(芝6F)勝ちの父ノーネイネヴァー+母の父ハイシャパラル(英&愛ダービーなどG16勝)の興味深い配合。血統的には短距離馬にもステイヤーにもなる可能性はあるが、デビュー2戦で見せたスピード対応力から、マイルは確実に合うはず。

 《もうひと押し》阪神10R・陽春Sは関東馬の◎ビービーサレンダー。関西圏ではなじみが薄いかもしれないが、準オープンの安定勢力として定着している。乱ペース濃厚の顔触れ。美浦から乗り込むコンビ継続の武藤が、展開を読んできっちりと差す。

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2019年4月13日のニュース