【浜名湖・東海地区選手権】菊地、2年ぶりG1制覇!

[ 2019年2月22日 05:30 ]

優勝した菊地孝平
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 ボートレース浜名湖のG1「第64回東海地区選手権競走」は21日、12Rで優勝戦が行われ、1号艇の菊地孝平(40=静岡)がコンマ09のトップSでイン逃げに成功。17年2月の当地周年記念以来、通算11度目のG1制覇を飾り、優勝賞金450万円を獲得した。

 “静岡三羽がらす”が東海地区の頂点を争った。横沢は大減量と伸びでライバルにプレッシャーを与える。意表を突くピット離れで2コースを奪取したのは坪井。差しが入りかけ、ターン出口でガチンコ勝負。舟がぶつかり合い、坪井は後退した。「紙一重だった。すんなり圧勝したかったけれど2コースの坪ちゃんが一番いやらしい」と菊地。“いやらしい”は菊地独特の褒め言葉だ。デビュー当時から切磋琢磨(せっさたくま)してきた3人。その熱い戦いは菊地の勝利で幕を閉じた。

 優勝は17年7月の当地一般戦以来。「ペラの方向性を間違えながらも何とかやり切った」。思えば、間違えつつも結果を出せる器用さが、菊地が次へ進むためのネックとなっていた。「どうしても自分のイメージする方向に行ってしまう。でも今回はいつもと違う形に1回やり切ってみようと思った」。器用さを捨て、あえてイチかバチかの勝負。その末に納得の出足を手に入れた。

 同時に横沢に負けじと体を絞り込んだ。1キロの無塩ナッツを持ち込み、ひたすらそれだけを食べて過ごした。前検日が55・3キロ。優勝戦当日は51・9キロに減っていた。「1月は目いっぱい遊んだ。ここからです」。気持ちの乗ったシリーズだった。

 「グランプリに出て優勝することを目標にしてきた。ここ数年、ベスト6のメリットを強く感じた。今年はそこを意識」と話す。「早い段階で優勝できたのは大きい。今年は猪突猛進で行きます」。菊地は不敵な笑みを浮かべた。

 【次走】優勝した菊地孝平、そして松尾拓、安達裕樹の次走は26日からの津G1つつじ賞王座決定戦。松井繁、白井英治、毒島誠、峰竜太、桐生順平ら強豪と優勝を争う。谷野錬志は27日からの江戸川一般戦。上平真二、河合佑樹、上野真之介らが相手。坪井康晴は3月10日からの平和島一般戦。石橋道友、河村了、後藤翔之らが出場。横沢剛治は25日からの若松一般戦。赤岩善生、中沢和志、秋山直之らとVを争う。

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2019年2月22日のニュース