【ジャパンC】好調男ビュイックでクラウン戴冠へ

[ 2018年11月22日 05:30 ]

ビュイックを背に併せで追い切るサトノクラウン(左)(撮影・村上 大輔)
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 【G1ドキュメント・美浦=21日】マイルCSでJRA・G1初制覇を飾ったビュイックが2週連続で美浦登場。ルメールから「G1ジョッキ〜!」と声が飛べば、藤沢和師も握手を求めるなど祝福ムード。そのビュイックを背にサトノクラウンが時々首を上下に揺らしてWコースへ。双眼鏡を持つ小田の手も力が入った。フォギーナイト(4歳1000万)を3馬身追走。内に進路を取ると、粘り強く伸びて併入。ゴール通過後も軽快に疾走した。5F70秒3〜1F13秒1(馬なり)。ビュイックは「グッドコンディション!!競馬への準備は万端、整った。重賞を勝っている馬だし、気性も何の心配もしていない。ジャパンCに乗れるのがうれしい」と端正なマスクから笑みがこぼれた。ジャパンCは3度目の騎乗。11番人気トーセンジョーダンを3着に導いた13年の好騎乗は記憶に新しい。

 取材が一段落後、小田は堀厩舎へ。スポークスマンの森助手は「天皇賞も視野に入れていたが、馬が良くなるのに合わせてジャパンCへ。先週長めからやって状態が上向いたし、今日もいい動き。この馬の気性も含めて、乗ってもらえて良かった」と言葉を弾ませた。ちなみに休養前の宝塚記念(12着)で482キロと減少気味だった体は回復。同助手は「今508キロ。このひと追いと輸送を考慮しても、490キロ台では出られそう」と夏のリフレッシュ効果も見込んでいる。

 一昨年香港ヴァーズ、昨年宝塚記念を射止めたGI2勝の実力派。好調男ビュイックを迎えても人気上昇の気配はまるでないが…。クラウンに何度も馬券で世話になってきた小田は「いつかはクラウン…」と意味もなくつぶやいていた。

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2018年11月22日のニュース