女性騎手新減量特典、トレセン関係者肯定的な意見多数

[ 2018年11月17日 05:30 ]

 16日付本紙で既報した女性騎手の減量特典を大幅に緩和する新規定について、JRA(日本中央競馬会)は来年3月から一般競走において適用することで最終調整。5年以下の見習期間の女性騎手に最大4キロ減が適用されるのは50勝以下で、51勝に到達すると3キロ減。国内免許取得者が対象で、短期免許や外国人騎手のエキストラ騎乗などには適用されない。新ルールの詳細については、20日に発表される。

 女性騎手に限り、新たな減量規定が導入されることが明らかになり、16日朝、トレセン関係者の間では肯定的な意見が多く聞かれた。ある調教師は「依頼する側としては選択肢が増えるのは歓迎。少し(力が)足りないかなと思える馬に2キロ減で乗ってもらえればありがたい」と歓迎。別の調教師は「競馬を盛り上げるという意味でファンも多い女性騎手の活躍の場を広げることは悪いことではない」と語った。

 一方で「減量特典のあるジョッキーに依頼が集まれば当然、騎乗機会が減る騎手も出てくる。将来の人材育成の観点から全体でケアしていく必要もある」と課題を挙げる関係者も。また、現在は藤田菜七子(21)がJRA唯一の現役女性ジョッキーだが、「今後、女性騎手が増えていったらどんな影響が出るのか。長期的に見守っていく制度ではないか」という慎重論も上がっていた。

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2018年11月17日のニュース