的場、34年連続100勝プラス1 金字塔に「感謝ですね」

[ 2018年11月17日 05:30 ]

大井競馬3Rにおいて、ズンバパーティーで勝利し、年間100勝を達成した的場文男騎手(提供・大井競馬)
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 レジェンドがまたも大記録達成だ。国内最多勝記録を更新し続ける的場文男(62=大井)が16日、TCK3Rをズンバパーティー(牡5=赤嶺)で制し、今年100勝目(16日現在、南関東リーディング7位)をマーク。85年から34年連続年間100勝の偉業を成し遂げた。メイン11Rでも勝利し、地方通算では7186勝目となった。

 8日の船橋で王手をかけた後、なんと28連敗。

 「また(王手をかけてから)長引かせちゃったね。すいませんでした」

 本人が思わず苦笑いするほどの勝利だった。この日3R。8番人気のズンバパーティーという気楽な立場も良かった。スタートからポジションを下げ、最後方追走から思い切った末脚勝負に懸けた。直線を向いて大外に持ち出す手応えはまだ十分。激しいステッキアクションとともに的場ダンスを繰り出すと、直線一気に11頭をまとめてのみ込んでメモリアルゴールを駆け抜けた。18年終了まで約1カ月半を残しての34年連続年間100勝到達だ。

 「人気がなかったから駄目かと思ったが諦めずに追って良かった。34年か…本当に関係者に感謝ですね。これからもできるだけ頑張って乗っていいレースを見せていきたい」と頭を下げた。

 8月12日に佐々木竹見氏を超える地方7152勝の日本新記録。9月19日の東京記念(シュテルングランツ)では、今年最初のタイトル奪取で38年連続重賞V。同時に自身の持つ最年長重賞勝利記録を62歳12日に更新した。そして、また一つ勲章を獲得。活気あふれる62歳は、全てを地元TCKで達成してみせた。

 18年序盤には「今年は年間100勝は厳しいのではないか…」とささやく関係者もいた。だが、5月21〜25日のTCKは1開催10勝(23〜25日で9勝)の固め打ちで周囲を驚かせた。日頃から「年間30勝とかになったら、やめるよ」と口にする的場。この日のメイン11Rも勝利した“超人ジョッキー”の奮闘はまだまだ終わらない。

 ◆JRA年間100勝 中央競馬の連続記録は岡部幸雄(90〜98年)、武豊(92〜00年)の9年連続が最多。現在8年連続で達成している福永が続く。年間100勝の通算達成回数は武豊の21回が最多。同最年長記録は増沢末夫(90年)と岡部幸雄(01年)の53歳。

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