菜々子、自己最高支持率1・3倍V 今年21勝&通算41勝

[ 2018年11月5日 05:30 ]

福島1Rを制しJRA通算41勝目を挙げた藤田菜七子
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 藤田菜七子(21)が4日、福島1Rを単勝1.3倍の1番人気ハンサムリー(牡2=金成)で逃げ切り勝ち。デビュー以来、最も人気を集めた馬で会心の騎乗を見せた。「ゲートが物凄く上手。道中の行きっぷりがいい分、しまいは甘くなるところがあったけど、最後まで押し切ってくれました」。1Rを勝ったのは初めて。朝一から大勢のファンの歓声が上がった。

 単勝支持率57.2%の圧倒的支持に応えた。大外枠から好スタートを決めてハナ奪取。直線はブルーファンクに詰め寄られたが、左ムチ計5発でパートナーを鼓舞。半馬身差で粘り込んだ。今年のJRA21勝目、通算41勝目を挙げ、自身が持つ女性騎手のJRA年間最多勝利、通算最多勝利記録を更新した。

 先月20日の新潟9Rで初めて単勝1倍台(1.9倍)の人気を背負った。だがファンの期待に応えられず5着。先週まで1番人気に限れば3レース連続で2着に敗れていた。「悔しかった。本当に悔しかった」と菜七子。人気馬はライバルの警戒がきつくなるが、この日はその重圧に打ち勝ち、菜七子スマイルがはじけた。

 11日の福島記念はトミケンスラーヴァとのコンビで挑戦。モヤモヤした気持ちを吹き飛ばした今なら、JRA女性騎手初の重賞制覇を成し遂げても不思議ではない。

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2018年11月5日のニュース