的場、“産みの苦しみ”13連敗 TCK最終日で記録達成狙う

[ 2018年8月3日 05:30 ]

<大井競馬 第12R>勝利ならずガックリのクインズマーキュリ騎乗の的場(撮影・西海健太郎)
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 日本一はお預けだ。佐々木竹見元騎手(76)が持つ地方競馬最多7151勝に並ぶまで「あと1勝」と迫っている的場文男(61=大井)が2日、TCKで8鞍に騎乗。6Rサッキープリンスでの2着が最高で“鉄人”に並ぶことはできなかった。

 的場は「乗っていれば、いつか達成できるだろうが(5日に騎乗する)佐賀の可能性も出てきたなあ」。額の汗を拭きながら、苦笑いを浮かべた。

 TCKは日の高い時間から普段とは違う雰囲気に包まれた。詰めかけた5000人を超える観衆から「的場!」の声が飛ぶ。帝王の騎乗馬は大記録に並ぶことを期待してか、軒並み人気。最もヒートアップしたのは6Rだ。出遅れた2番人気サッキープリンスで直線、懸命に追い上げた。執念の“的場ダンス”及ばず、2馬身差の2着だった。

 1日のTCK6Rを勝って日本記録に王手をかけたが、そこから13連敗。うち1番人気が4鞍。61歳にして産みの苦しみを味わう的場だが「明日ですよ、明日!大井でしっかり勝って、胸を張って故郷(九州)に帰りたいからね。とにかく明日頑張ります!」。のTCK最終日に向け的場スマイルで締めた。

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2018年8月3日のニュース