【小倉記念】戦略対照的な関東馬2頭、“鬼門”小倉記念へ

[ 2018年8月3日 05:30 ]

マイネルサージュ
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 サマー2000シリーズ第3戦「第54回小倉記念」で関東馬2頭が同レース初勝利を狙う。昨年2着のサンマルティンが滞在調整で万全を期せば、七夕賞2着のマイネルサージュは追い切り後の輸送で勝負。対照的なアプローチで“鬼門”突破に挑む。

 関東馬にとって小倉は鬼門。最大の理由は輸送距離だ。美浦→小倉の輸送は約1100キロ、16〜18時間を要する。関西馬にとって本州で最も遠い栗東→福島が約720キロだから、このハンデは大きい。そのため出走頭数自体も少なく、関東馬の小倉での重賞制覇は5例しかない。

 小倉記念はこれまで延べ17頭が出走して未勝利。だが今年こそ歴史が変わるかもしれない。昨年2着のサンマルティンはグレード制導入以降では初の2年連続挑戦。放牧先のノーザンファーム天栄(福島県)からノーザンファームしがらき(滋賀県)を経由して7月26日に小倉競馬場入りした。暑い美浦での調整を避け、昨年同様のパターンで臨む。国枝師は「元気がいいみたい。コース適性は昨年で示しているから、あとは走りたくてしようがないという気持ちを、いかにコントロールできるか」とポイントを口にした。

 鞍上は初コンビの前走・都大路Sで快勝に導いた池添。「イレ込みのキツい馬で難しいところはあるけど、前走はうまく競馬ができた。昨年2着だし同じ舞台なら」と自身5年ぶりの小倉参戦で“大仕事”を狙っている。

 一方、マイネルサージュは木曜夜に美浦を出発。鹿戸厩舎は北海道でも直前輸送で結果を出しており、師は「夏場でもカイ食いは変わらないし、輸送は気にしなければ大丈夫」と楽観的だ。近走の結果が示すように小回りコースの適性は高く、師は「条件は合っているかな。展開が鍵になるね」と末脚の生きる流れを希望した。

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