【梅ちゃん先生・特別編】17日東京11R 梅雨空に名月が浮かぶ

[ 2018年6月17日 08:00 ]

 那覇の飲食街・栄町に「ハーベストムーン」というジャズバーが看板を上げている。午後9時のオープンから小さなカウンターで1時間半、ワインボトルの底が見えてきた頃、ようやく演奏が始まった。ミッチーママのスインギーでメロウなボーカルに耳を傾けていると、常連の城(しろ)さんが耳打ちしてくる。「那覇のNo・1シンガーだぜ。沖縄だからライブのスタートは遅いけど、いったん始まればノリノリだろ?」

 馬のハーベストムーンもエンジンの掛かりが遅いが、いったん火が付くとどこまでも伸びていく。デビュー5戦で連を外したのは脚を余した小回りの小倉戦だけだ。直線の長い東京こそ最高の舞台。

 「ハーベストムーンって中秋の名月だぜ。梅雨空には浮かばねえ」。平井の酒場の常連・金城は鼻で笑うが、東京なら勝負になる。

続きを表示

2018年6月17日のニュース