矢野師 ヤマノファイトで悲願のダービーVへ

[ 2018年6月1日 05:30 ]

矢野師
Photo By スポニチ

 【地方からの風】地方競馬のダービーシリーズ2018が5月27日に佐賀競馬場で行われた九州ダービー栄城賞で火ぶたが切られた。20日の北海優駿(門別)まで8つの競馬場で開催されるが、南関東は6日に行われる大井競馬場の東京ダービーが対象だ。

 「ホースマンなら誰でもダービーの称号が欲しい」。JRAを取材していた時に何度も耳にしたフレーズだが、もちろんそれは地方でも同じ。前哨戦の羽田盃を制したヤマノファイト(牡)を出走させる矢野義幸師(67)がこう、もらした。

 「馬が入厩してすぐダービーまで行けるかも、と思っても、やってみるとたどり着く馬が少ない。3歳で一度だけのチャンス。それは馬にとっても、人にとっても同じ。実際勝っていないしモノにしたいよ」

 そのヤマノファイトは転厩後重賞3連勝で駒を進めるが、前走後も順調そのもの。師を驚かせたのはその成長力。入厩直後は体の線が細く、トモに緩さを残していたが今では「筋肉がしっかり付いたように成長過程が想像以上に速い。今までやってきた中でもレースぶりが3歳とは思えない」と愛馬への信頼は揺るがない。調教師生活16年目のタイトル奪取へ、その時が刻一刻と近づいてきた。(矢内 浩美)

続きを表示

2018年6月1日のニュース