【いわき平・ガールズドリーム】黄金時代再び!気合の小林優香

[ 2017年8月14日 05:30 ]

ガールズドリームレースに出場する(左から)児玉碧衣、小林優香、梶田舞、高木真備、石井貴子、奥井迪、山原さくら
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 ガールズ“神7”が一発勝負で激突――。女子レーサーのファン投票上位7人で争われる「ガールズドリームレース」(優勝賞金313万円、副賞含む)は14日、いわき平競輪9Rで争われる。注目は初めてファン投票1位に輝いた児玉碧衣と、同2位・小林優香の同門対決だ。完全復活した姉弟子・小林が自慢のスピードで押し切るとみたが、人気と実力を兼ね備えた7人の激突で激戦必至。機動力抜群の高木真備、昨年女王の梶田舞もチャンスは十分だ。

 真夏の主役は渡さない。ガールズケイリンフェスティバル(7月15〜17日、伊東)優勝で完全復活を遂げた小林優香がビッグ連覇へ自信の表情だ。昨年7月に脱臼癖がある左肩を手術。後半戦を欠場しただけに「半年間も走っていないのに(ファン投票)2位の順位を頂けた。応援してくれた人に恩返ししたい」。ファンの後押しで走れる夢舞台。感謝の気持ちを込めてペダルを踏み込む。

 ガルコレ3連覇、15年ガールズGP優勝。華々しい実績で一時代を築いた。だが、勝ち続けることが重圧になり「苦しかった」と言う。長期欠場を経て今は「楽しく走れている」。検車場では以前にも増して笑顔。自転車競技で東京五輪を目指すためシャープな体つきだが「体重ネタは今回駄目ですよ。逆算されて亮馬(坂本)さんにいじられちゃう」と笑う。今のガールズ勢力図で「私はチャレンジャー」と言い切る小林。元女王に芽生えた挑戦者の意識が自転車をさらに加速させている。

 「伊東の優勝は一つの通過点。次に向けてステップしなければならないし、ゴールではない」。こう話す姿から油断や慢心は一切ない。一回りも二回りも強さを増したガールズ最強レーサー。世界を目指す剛脚でねじ伏せ“第2次小林時代”の幕が開ける。

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2017年8月14日のニュース