【ウィナーズC】郡司ビッグ初制覇!南関ムードに乗って初代王者

[ 2017年3月21日 05:30 ]

ウィナーズカップで初代王者となった郡司浩平(左)と、ガールズコレクション2017で優勝した石井貴子
Photo By 共同

 郡司がビッグ初優勝――。平成28年熊本地震被災地支援競輪G2「第1回ウィナーズカップ」の決勝戦が20日、香川県高松競輪場で行われ、郡司浩平(26=神奈川・99期)が優勝。新設G2の初代王者に輝くとともに賞金2130万円を獲得した。郡司のビッグ(4日制のG2以上)優勝は初めて。「ガールズコレクション2017高松ステージ」は石井貴子(27=千葉・106期)が制し、賞金213万円を手にした。

 9Rガルコレを石井貴子(千葉)が制した。今シリーズに一貫して流れていたムードだったが、同じ南関東の郡司に流れは来ていた。初手の位置取りは8番手。「1回抑えて、あとは前に出てから勝負」。打鐘前のバックから稲垣が踏み込むと4番手を確保。「あんなにすんなりと中団を取れるとは思わなかった」。郡司にとって最高の展開を迎えた。あとは後ろにいた平原が来る前に踏み込むだけ。最終バックから仕掛け、稲垣ラインをのみ込む。そしてマークしていた中村とのゴール前勝負を制し、G2初Vを達成した。

 「4日間の中で車の出が一番良かった。うまく乗り越えられた。中村さんとのワンツーで南関の結束力を見せることができた」

 冷静な男らしく、いつも淡々と話す。ただ、優勝を誰に伝えたいかと聞かれ真っ先に出てきたのは父親で師匠の盛夫(56)だった。今も現役。取手に参戦中だ。「泣いて喜んでくれると思います」。この時ばかりは笑顔で表情が崩れた。

 今年、最大の目標は地元平塚で開催されるグランプリへの出場だ。「これでグランプリが決まったわけではない。G1優勝、グランプリ出場を目指して一戦一戦を大事に戦っていきたい」。G2を制し、さらにスケールアップした走りで郡司はこのまま突っ走る。

 ◆郡司 浩平(ぐんじ・こうへい)1990年(平2)9月4日生まれ。神奈川県横浜市出身の26歳。11年1月プロデビュー。通算476戦156勝。通算取得賞金は1億5642万8200円。師匠は父・盛夫(50期)。1メートル65、72キロ。血液型A。

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2017年3月21日のニュース