【BCF&Mターフ】レディイーライ断然も…ヌーヴォに大逆転の可能性

[ 2016年11月5日 05:30 ]

海外G1制覇へ順調に調整が進むヌーヴォレコルト

 JRA海外馬券発売第3弾は米国競馬の祭典「ブリーダーズCフィリー&メアターフ」(日本時間6日午前4時43分発走、米サンタアニタパーク競馬場、芝10F)。海外競馬に詳しい評論家の合田直弘氏がレースを占った。本命には蹄葉炎(ていようえん)から奇跡の復活を遂げた地元馬レディイーライを指名。日本から参戦のヌーヴォレコルトには大勢逆転の可能性を秘める力があると予想した。馬券はJRAインターネット投票(即PAT、A―PAT)で発走4分前まで発売される。

 過去10年の連対馬20頭のうち、実に7頭が前走はベルモントパークのG1フラワーボウルSを使われての参戦で、前哨戦の中では同競走が抜きんでて本番との相性が良いこと。創設以来前年までの勝ち馬17頭のうち、11頭が北米調教馬(カナダ調教馬を含む)で、一見すると北米勢優勢に見えるが、実は11頭のうち4頭は仏国からの移籍馬で、北米VS欧州の図式で捉えればほぼ互角の様相を呈していること。この2点を踏まえて予想を組み立てたい。

 本命は、G1フラワーボウルSの今年の勝ち馬レディイーライ(4歳=米国)とした。2歳8月のデビューから、芝路線で無敗の6連勝をマーク。2歳時にはG1のBCジュベナイルフィリーズターフ(JFT)を、3歳時にはG1ベルモントオークスを制し、傑出した能力を誇示している。G1ベルモントオークスの後、1年2カ月にわたって戦列を離れたのは、競走馬にとって致命傷になりかねない蹄葉炎を患ったからで、奇跡のカムバックを果たして2戦目となったG1フラワーボウルSを制して完全復活をアピール。能力、臨戦態勢、ストーリー性のどれをとっても、この馬以外に本命を打つことはあり得ないというのが筆者の見解だ。

 仏国からの移籍組で、北米でもG1制覇の実績があるシーカリシ(4歳=米国)が2番手評価。大勢逆転の可能性を秘めた3番手評価をヌーヴォレコルト(5歳=斎藤誠)としたい。(競馬評論家)

 ◆BCフィリー&メアターフ BCは1984年に創設され、一日で多くのG1競走を行う米国競馬の祭典。フィリー&メアターフは99年に創設され北米芝牝馬路線の最高峰レースと位置付けられている。毎年、北米の各競馬場の持ち回り制で開催されており、今回はサンタアニタパーク競馬場10Fで行われる。

続きを表示

2016年11月5日のニュース