大阪杯が来年G1昇格!JRA臼田氏「一流中距離馬に出走機会を」

[ 2016年10月18日 05:30 ]

2017年のJRA・G1レース日程
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 JRAは17日、東京都港区の本部で関東定例記者会見を開き、17年の開催日程を発表。現行G2の大阪杯が、来年からG1(4月2日、阪神)に昇格する。G1レースの増加は06年ヴィクトリアマイル(新設)以来11年ぶり、G2からの昇格は97年フェブラリーS以来20年ぶりのこと。

 JRAの臼田雅弘番組企画室長は「ここ数年、中距離の一流馬に国内で適切な出走機会を提供することを検討してきた」と昇格理由を説明。現行では春シーズンに古馬の芝中距離G1がないため、この部門の一流馬がドバイや香港など海外遠征するケースが頻発。この状況を改善して国内の競馬を盛り上げるため、既にG1昇格の要件となる「過去3年と前年のレースレーティング(1~4着馬の平均)115以上」を満たしている大阪杯が選ばれた。

 また、来年は平日(木曜)となる12月28日にも開催を行う。「24日(日曜)で開催が終わると翌年1月5日まで中11日の空白ができる。馬のローテ的に問題があり、ファンの方にとっても2週間近く競馬がないのは物足りないのでは…と考えた」と同室長。有馬記念は24日で、28日にはホープフルSを移設。なお、ホープフルSは現在G1への昇格申請中で、今年の同レースが昇格の要件(レースレーティング110以上)を満たせば、格付けを審査するアジアパターン会議での承認を経て、来年1月後半に昇格が発表される。

 その他の主な変更点は以下の通り。

 ・暮れに行われてきた金鯱賞を3月に移設。同レースと中山記念1着馬に大阪杯の優先出走権を与える。

 ・有馬記念へのステップだった金鯱賞の移設に伴い、チャレンジCを1週繰り上げ、距離を1800メートル→2000メートル、重量をハンデ→別定に変更。中日新聞杯を3月から12月に移設。

 ・ホープフルSのステップとなる京都2歳Sを[地]が出走可能に変更。

 ・重賞のターコイズSのG3格付けを申請中(今年の同レースで要件を満たすことが条件)。

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2016年10月18日のニュース