【京都大賞典】ブラック 自分で“スイッチ”馬なり6F83秒

[ 2016年10月6日 05:30 ]

<京都大賞典>ナンヨーマーズと併せて追い切るキタサンブラック(手前)
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 月曜重賞「京都大賞典」組は大半が木曜追いを選択したが、G1・2勝のキタサンブラックはCWコース併せ馬で力強い脚さばき。秋初戦に向けて入念に乗り込まれ、態勢は整った。

 G1・2勝馬、キタサンブラックの今秋のローテーションは京都大賞典→ジャパンC→有馬記念と明言されている。敷かれたG1戦線を主役で歩むためにも、まずは秋始動戦から弾みをつけたい。

 CWコースの最終追い切りはナンヨーマーズ(2歳新馬)との併せ馬。強い負荷を必要としないのは先導役で一目瞭然。ゴール前は他厩舎との併せ馬と重なったが、手綱は動くことなく馬なりで6F83秒2~1F12秒0で頭差先着。清水久師は「折り合いがついて、こっちが思っていた通りの追い切りができた」と満足げに振り返った後、「まるで目標が分かっているかのように自分で体をつくっている」と馬体について述べた。宝塚記念の馬体重プラス12キロについても「あれは成長分」とキッパリ。調教パートナーの黒岩も「放牧から戻ってきた時はポチャッとした体なのに、2本くらい追い切るといつもの感じ。乗りやすくて操縦性が高い」と好仕上がりを約束した。

 オーナーの北島三郎は4日に80歳の誕生日を迎えたばかり。また、5日には「芸道55周年パーティー」が都内で催され、清水久師と武豊がお祝いに駆け付けた。祝福Vの手綱を託される武豊は京都大賞典7勝と抜群の相性。「仕上がりはいいと聞いている。京都はG1を2つ勝った舞台。春の天皇賞馬らしい走りを見せたい」と腕をぶす。逃げか、控えて2番手か?鞍上は手の内を明かさぬが、自在に対処できる自信が言葉の端々に見え隠れする。

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