【ラジオNIKKEI賞】ブラックスピネル万全「調子がいい頃の感触」

[ 2016年6月30日 05:30 ]

併せ馬で上がり重点に追い切ったブラックスピネル(右)

 ブラックスピネルは世代上位の実力を示してきたが、ダービーへの出走はかなわなかった。「今回の結果で今後の路線が決まる。ここに全力投球」(音無師)。実りの秋へ向け賞金加算は必須の条件で、トレーナーのこのレースに懸ける意気込みは半端なものではない。

 最終追いは輸送を考慮して上がり重点に馬なり調整。坂路で黒光りした馬体を弾ませ軽々と4F52秒3。ラスト1Fは余力残しで12秒6でフィニッシュ。1週前に続き稽古をつけた生野助手は納得の表情。

 「ハミを掛け直したらスッと反応したので最後は流した。調子がいい頃の感触だったし、力を出せる仕上がり。器用に走れるタイプなので小回りはこなせると思う。長距離輸送も一度経験しているので」

 出来は万全。あとはトップハンデの57キロを克服できるか。世代屈指の素質馬が夏の福島で輝きを放つ。

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2016年6月30日のニュース