【宝塚記念】道悪OKステファノスに激走気配!梅雨前線が味方

[ 2016年6月24日 05:30 ]

厩舎周りを運動するステファノス

 上半期を締めくくるドリームレース「第57回宝塚記念」の出走馬&枠順が23日、決まった。梅雨時で馬場悪化も予想される中、G1好走馬に激走気配が漂う。昨年のクイーンエリザベス2世C、天皇賞・秋でG1・2着2回の実績馬ステファノスは道悪OKのディープインパクト産駒の刺客。着実にパワーアップし、悲願G1戴冠の期待が膨らむ。25日から前売りが行われる。

【宝塚記念】

 玄人好みの渋さを感じさせる存在だ。ステファノスはいまだG1タイトルこそ手にしていないが昨年のクイーンエリザベス2世カップ(香港)、天皇賞・秋と2着が2回。今季は休み明けの鳴尾記念2着をステップにここへ。22日の最終追い切りにまたがった戸崎が出来上昇をアピールする。

 「前走は道中いい感じだったけど直線で休み明けの影響を感じました。それでもあれだけ走ってくれたし、能力は高い。1回使って確実に良くなっていますよ。集中し切っている感じですね」

 過去4回の休み明け(中15週以上)と叩き2走目を振り返ると未勝利2着→同1着、セントライト記念4着→富士S1着、中山記念3着→クイーンエリザベス2世カップ2着、毎日王冠7着→天皇賞・秋2着と確実に着順を上げている。最大目標に見据えるのがG3、G2ではなくG1なのは言うまでもない。僚馬ストレイトガールが今季、休み明けの阪神牝馬S9着から一気に巻き返しヴィクトリアマイル連覇を飾ったのは記憶に新しい。この馬自身も上昇カーブを描きつつ決戦ウイークに突入。藤野助手が意気込みを伝える。

 「以前と比べるとトモがしっかりして、お尻がボンと大きくなっています。前走は若干、体に余裕があったけど今回はキッチリ絞っていきます。1回使うとガラッと変わるタイプ。相手は強いけど、どこまでやれるか楽しみですね」

 停滞する梅雨前線の影響で週明けから不安定な空模様が続き、乾き切った馬場にはなりそうにない。「一昨年のつばき賞(重1着)、去年の中山記念(やや重3着)としっかり走れたので」と藤野助手が道悪適性を口にすれば戸崎も「パンパンの馬場より、かえっていい」と気にするそぶりは一切なし。今季もまた叩き2走目で着順を上げれば…。G1獲りへ、このグランプリが絶好のチャンスになる。

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2016年6月24日のニュース