【フラワーC】1番人気エンジェルフェイスが鮮やか逃げ切りV

[ 2016年3月22日 05:30 ]

逃げ切ってレースを制したエンジェルフェイス(左)

 3歳牝馬限定G3の「第30回フラワーC」が21日に中山競馬場で行われ、1番人気エンジェルフェイスが鮮やかに逃げ切りV。4戦目で重賞初制覇を飾った。

 初コンビでも、福永に迷いは全くなかった。「前回(未勝利戦1着)も逃げていたし、今回も楽に先手を取れるかが勝負の大きな分かれ目だと思った」と振り返った通り、スタートをポンと決めると先手を主張。無理に競りかけてくる馬はおらず、1コーナーですんなり隊列は決まった。

 1000メートル通過61秒5と良馬場のG3としては緩いペースでの逃げ。この時点で福永は勝利を確信した。「考えていた以上に楽に行けたので“これなら大丈夫かな”と。もっとギュッと伸びてほしかったけど、まだ完成途上。いろいろ改善されてくれば、もっと良くなると思う」と今後の成長力にも太鼓判を押した。

 賞金を加算したことで桜花賞(4月10日、阪神)出走は当確となったが、藤原英師は「どういう選択肢で行くか、まだ分からない。(昨年12月に)新馬戦を使ったばかりの馬だし、逃げ一辺倒なので工夫も必要。桜花賞かオークスのどちらに照準を合わせるか…。決まったら、お知らせします」と次走は保留した。

 メジャーエンブレム、シンハライト、ジュエラーが3強を形成する桜花賞に乗り込むのか、オークス一本に絞って勝負を懸けるのか?全姉レディアルバローザ(11、12年中山牝馬S)、半姉キャトルフィーユ(14年クイーンS)に続いて重賞ウイナーの仲間入りを果たした良血馬の動向から、目が離せなくなった。

 ◆エンジェルフェイス 父キングカメハメハ 母ワンフォーローズ(母の父テハノラン)牝3歳 栗東・藤原英厩舎所属 馬主・ロードホースクラブ 生産者・北海道新ひだか町ケイアイファーム 戦績4戦2勝 総獲得賞金4438万1000円。

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2016年3月22日のニュース