菜七子、自身最多の6鞍騎乗も8着が最高 初白星は持ち越し

[ 2016年3月22日 05:30 ]

12Rで15着に終わった藤田。砂だらけの表情には悔しさがにじむ

 JRA16年ぶりの新人女性騎手・藤田菜七子(18)は21日、中山でJRAでは自身最多の6鞍に騎乗したが12、8、16、16、16、15着と一度も掲示板に載れなかった。2Rスーパーラビットの8着が最高で、待望の初白星は持ち越し。スズカカイゼルに騎乗した最終12Rでは自身最長の2400メートル戦(ダート)に騎乗。中団インでじっくり運んだが、2周目3コーナーで後退し15着に終わった。

 今週は15日に高知競馬、17日に千葉・鎌ケ谷(プロ野球オープン戦)で始球式と飛び回り、さらにJRA3日間開催に騎乗。過密な1週間を終えた菜七子は「結果を残すことはできませんでしたが、とても勉強になりました」と唇をかみ締めた。

 24日には浦和参戦。正式な騎乗馬は22日に決まるが、JRA騎手として上限の8頭に騎乗する可能性も出ている。26、27日は中山で乗り、29日はひな祭りデビューを飾った川崎での騎乗プランも。「中央も地方も、乗せていただくオーナー、調教師さん、厩舎関係者の方々に感謝して乗ります」と気丈に前を向いた菜七子。念願の初白星へまい進していく。

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