【スプリングS】ドレッドノータス 無傷3連勝で皐月賞だ

[ 2016年3月16日 05:30 ]

3連勝で夢舞台に照準を定めるドレッドノータス

 皐月賞トライアル「第65回スプリングS」に京都2歳Sの覇者ドレッドノータスがスタンバイ。母は重賞3勝のディアデラノビアで、半姉も重賞3勝を挙げたディアデラマドレという良血馬だ。課題はこの母系特有の気性の荒さ。だが、鞍上は母の背を知る武豊。華麗な手綱さばきから無傷の3連勝を決めて大舞台へ弾みをつけるつもりだ。

 ドレッドノータスの母ディアデラノビアは05年のオークス3着など、芝重賞3勝を挙げた名牝。一瞬で他馬を制圧する破壊力がある半面、気の激しさがネックで精神面での折り合いが課題だった。重賞3勝のディアデラマドレ(父キングカメハメハ)も輩出したように母として優秀な子を残すが“荒ぶる気性”もしっかり継承。あふれ出す闘争心をどう競馬につなげていくか、この母系の最大のテーマだ。矢作師もそこを一番のポイントに挙げる。

 「気性面は仕方がないこと。ただ急にうるさくなったわけではないし、この気性で勝ってきたからね。逆におとなしくなりすぎると、走りに影響すると思う。この馬の個性だし、今のところは心配していない」

 新馬戦、続く京都2歳Sと連勝して放牧。帰厩後はここ目標に入念な乗り込みを消化。1週前は武豊を背にCWコースで6F81秒3~1F12秒8と活気のある動き。安藤助手は「雰囲気が良くいい動きだった。ただ、テンションが高くなりすぎるところがあったので、追い切り後はメンコを着用。いくらか落ち着きが出てきた」と話す。レースでの着用については当日の気配を見て決められるが、多少なりの気性面での進境は見られる。

 今年の3歳牡馬クラシックは混戦模様。デビュー3連勝で弥生賞を制したマカヒキや、同じく3連勝できさらぎ賞を勝ったサトノダイヤモンドなどが無敗で皐月賞に駒を進めてくる。ドレッドも無傷の3連勝を決めて本番へ乗り込めば、空前の盛り上がりを見せるだろう。

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2016年3月16日のニュース