【京都記念】タッチング 雪の坂路でパワフル12秒6「全然違う」

[ 2016年2月11日 05:30 ]

福永の合図で一気に加速するタッチングスピーチ(右)

 タッチングスピーチは騎乗予定だった浜中が東京新聞杯で落馬負傷したため、今週から復帰する福永と再コンビを組む。福永は負傷明けで約3カ月ぶりの実戦になる。

 「毎日リハビリを受けたことで回復が早かった。復帰の週にチャンスがある馬に乗せていただいて感謝している。これも“縁”なので、いい結果を残したいですね」

 騎手は時速60キロ、体感速度は100キロに及ぶ世界で腕を競い合う。体の回復と共にスピード感を養うことが重要になる。福永は6日から調教に騎乗して、5頭の追い切りにまたがって自らの感触を確かめた。

 タッチングスピーチの最終追いは鞍上を背に坂路でアルバタックス(6歳オープン)と併せ馬。雪がちらつく中、力のいる馬場をパワフルな身のこなしで4F52秒5。ラスト2Fからゴーサインが出ると、見せムチに瞬時に反応して12秒4→12秒6。最後までステッキを入れられることなく、楽々と僚馬を2馬身半突き放した。

 「自分が乗っていたときと比べて別馬。以前はカリカリとしていたが、今は体にも幅が出て全然違う。ひと夏でここまで変わる馬は珍しいね」

 これを受けて石坂師も「久々だがしっかりと乗って、いい状態を維持できている。直線が長いコースは合う。牡馬相手にどこまでやれるか」と期待を寄せる。

 今回の結果次第では予備登録を済ませているドバイシーマクラシック(3月26日、メイダン芝2410メートル)への参戦も視野に入る。強豪牡馬を蹴散らし、世界へ羽ばたく第一歩となるか。

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2016年2月11日のニュース