3歳有力牝馬 無限の可能性秘めるエンブレム

[ 2016年1月1日 05:30 ]

メジャーエンブレム

 父ダイワメジャー譲りの雄大な体に加え、バテ知らずの持続力。2歳女王メジャーエンブレムには無限の可能性が詰まっている。阪神JFは圧巻だった。4角先頭で、2着ウインファビラスに2馬身差完勝。1分34秒5は同舞台の朝日杯FS(1分34秒4=優勝リオンディーズ)と0秒1差。牡馬のクラシック候補と互角の数字がスケールの大きさを立証した。田村師は「入厩した時からG1を獲れる馬だと確信していた。男馬の古馬並みの体力の持ち主。調教でも時計が出過ぎてしまうので、オーバーワークに注意しているぐらい」と目を細める。スッと前につけられる上、長く脚を使える。新馬戦から全て騎乗するルメールは「乗りやすいし、凄くいい馬。クラシックを獲れる」と公言している。

 関東馬にはアウェーの阪神遠征をクリアしたことは意義がある。今春はクイーンC(2月13日、東京)→桜花賞(4月10日)のローテーションが早々と決定。指揮官は「長距離輸送をこなしたことで本番前に阪神で使う必要がない。クイーンCなら間隔的にもゆとりを持って本番に挑める。美浦にいる方が調教パートナーも多くいるし、桜花賞前も栗東滞在しなくてもいいと思う」と1冠獲りの青写真を描いている。年末12月18日にノーザンファーム天栄(福島)へ放牧に出て、しばしの充電。桜花賞は祖父の田村仁三郎元調教師が第1回(39年ソールレデイ、当時は中山で開催)で制している縁深い大舞台。関東代表として、再び強さを見せてくれるはずだ。

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2016年1月1日のニュース