【有馬記念】北島、馬主歴50年以上 ブラックは“心の中で絶対勝つと”

[ 2015年12月22日 05:30 ]

 北島の馬主歴は50年以上。常に深い愛情を持って競馬と向き合ってきた。「競走馬はたとえ故障しても、立ち上がって最後まで走ろうとする。“この体の続く限り”という、自分の職業への思いにつながっている。負けることが圧倒的に多い世界。負けた瞬間は馬を叱ってやろうと思うが、引き揚げてきた馬の顔を見ると、慰めの言葉しか浮かばない」

 キタサンブラックは母の父が短距離馬のサクラバクシンオー。菊花賞前は距離を不安視する風潮が強かった。「血統は確かにそうだけど、走るのはバクシンオーじゃなく、俺のキタサンブラック。実際にこの馬は1800メートルより短い距離を走ったことがないのにね。腹も立ったけど、心の中では絶対勝つんだと思っていたよ」と優しげな目で語った。

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2015年12月22日のニュース