【有馬記念】トーセンレーヴ連闘で参戦へ 状態問題なし

[ 2015年12月22日 16:49 ]

 激戦の様相を呈す第60回有馬記念がさらに面白くなってきた。22日、池江師がトーセンレーヴのグランプリ参戦を明らかにした。

 「出走の方向でいきます。今朝の様子ではカイバもしっかり食べて歩様の乱れもない。疲れもないようなので、連闘でも大丈夫なコンディションだと判断しました」

 “最終手段”を駆使しての出走だ。先週、中山で行われたディセンバーSで8勝目を挙げ、収得賞金の上積みに成功。先週の時点では関東馬のダービーフィズ、ペルーサに次ぐ位置。出走は到底かなわなかった。が、レーヴは夢をつないだ。早目に抜け出したスーパームーンを計ったようにクビ差捕らえるボウマンの好騎乗。勝負強い。しかも59キロの酷量を背負ってだ。

 「望みをかけて(有馬記念に)登録した。もちろん、コンディションが悪ければ使わない。レースは完勝だったし、手応え以上に楽だった。ダメージもなく、今年はまだ4戦しか走ってない。フレッシュな状態だと思います」

 この秋は11月のアンドロメダSで復活を果たし、ディセンバーSが叩き2戦目。中山への再輸送も辞さない過酷なローテではあるが、イチかバチかの勝負を掛けるなら、これも当然ありだろう。

 ただし鞍上は未定。2戦連続で騎乗したボウマンは当初オーシャンブルーとのコンビが予定されていた。引き続き、手綱を取るか、他の騎手を起用するかは未定。しかしボウマンあってのレーヴは誰もが認めるところ。指揮官も期待する。

 「抑え方が抜群にうまい。ボウマンが乗ると頭がグッと下がるからね。けっこう掛かる馬だけど2500メートルの距離に関しても本人は心配してないようだから」

 姉ブエナビスタの血統的な注目度とは裏腹に、重賞実績は12年エプソムCのわずか1勝のみ。7歳秋にして“本格化”という言葉は使い辛いが、軌道に乗ったこの血統は大一番でこそ怖い。池江師は語気を強めた。

 「血統から言えば種牡馬にならなければならない馬。種牡馬としてハクを付けてやりたい」

 宝塚記念に続き、天皇賞・秋も制覇したラブリーデイが主役を務める有馬記念。その足元をすくう馬がレーヴであっても指揮官は驚かない。むしろ歓迎する。それぐらいの可能性を秘めた馬だ。注目の鞍上は、23日にも発表される。

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2015年12月22日のニュース