【川口・日本選手権】若井 地元で見せる“ミッキー魂”

[ 2015年11月3日 05:30 ]

地元SGで優出を決めガッツポーズの若井

 準決10R。若井は2着後、「乗り心地が少し良くなくて、コースを守るように走った。ただ、いつものコースでは逆転されると思って、さらに内のコースを意識した」と息を弾ませながら激闘を振り返った。猛追も一歩及ばず3着に敗れた全国ランク1位の金子が「あと20周あったとしても抜けなかった」と脱帽した万全の軌道。イメージしたのは地元の大先輩である篠崎実(66)の姿だったと若井は明かした。「ミッキーさん(篠崎の愛称)が走るコースをいつも見ていた。とにかくミッキーさんになり切ろうと必死だった」。作戦成功。最高の笑みが浮かんだ。

 04年9月の川口オートGPでSG初優勝を飾った直後の表彰式は、歓喜に沸く満員の地元ファンで盛り上がった。決して楽な相手ではない優勝戦だが、若井にもお祭り男の意地がある。雨だけでなく、良走路でも“ミッキー魂”で見せ場をつくる。

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2015年11月3日のニュース