【松戸ガールズＣ】石井貴子、興奮の地元Ｖ！次はＧＰ＆五輪

優勝した石井貴子は千葉の選手たちから胴上げされる

　松戸競輪場で開催中のＧ１「第５８回オールスター」（優勝賞金４４１０万円）は２０日、２日目を開催。９Ｒ・ガールズケイリンコレクションは石井貴子が追い込んで優勝した。

　最高の笑顔がはじけた。石井貴が地元でうれしいＶだ。「ゴールで（勝ったのは）私だ！と。思わずガッツポーズが」と興奮気味に振り返った。道中は高木、梶田の３番手。後方の長沢が仕掛け梶田、加瀬らが外に持ち出しても「ここは外だと踏み遅れることが多い」とホームバンクの特性を知り尽くす石井貴はインで脚をため、最後は高木を３／４車輪差かわした。盛大な拍手で迎えられ、検車場での胴上げは勢い余って天井にぶつかりそうになるほど。それだけ地元の男子選手の盛り上がりも凄かった。

　デビューから自転車競技とケイリンの両立を目指して頑張ってきたが、春先は調子が上がらずイライラすることも多かった。それでもホームでの大一番にはきっちり仕上げてきた。師匠の篠田宗克は「獲ったら終わりじゃなくてこれからが大事。自分の立場をわきまえ、しっかりしたガールズレーサーになってほしい」の厳しい言葉の後に「でも、本当にうれしいね」と愛弟子の大仕事に目を細めた。

　獲得賞金は８位に浮上。次回、四日市（２９日～１０月１日）でグランプリ出場（賞金７位以内）がかかる。さらに１６年リオ五輪へＷ杯も始まる。石井貴は「地元で勝てて良かったが五輪も。両方とも頑張っていく」と力を込めた。

　◆石井　貴子（いしい・たかこ）１９９０年（平２）２月１７日生まれの２５歳。岐阜県出身。早大卒。通算成績は７３戦４３勝。通算取得賞金は１４８２万円。１メートル６３、５７キロ。血液型Ｏ。