【ローズS】伏兵スピーチ、重賞初Vで秋華賞切符

[ 2015年9月21日 05:30 ]

<ローズS>直線抜け出し快勝のタッチングスピーチ(15)

 秋華賞TRの「第33回ローズS」(3着まで優先出走権)が20日、阪神競馬場で行われた。7番人気の伏兵タッチングスピーチがルメールの鮮やかな手綱さばきに導かれ、大外から一気のゴボウ抜きで重賞初制覇。良血開花の兆しを見せて秋華賞の主役候補に躍り出た。また2着ミッキークイーン、3着トーセンビクトリーも優先出走権を獲得した。

 道中は後ろから2頭目で脚をためたタッチングスピーチが、外から豪快に差し切った。これが初コンビだったルメールは、早くも次なる大舞台を見据える。

 「リラックスして走っていました。最後は大外から来たミッキークイーンが怖かったけど、この馬も長くいい脚を使えますからね。本番でも楽しみです」

 4角で外に持ち出されると、外のミッキークイーン、内のトーセンビクトリーと並んで伸びた。一度は劣勢にも見えたが、坂を上がってからのひと踏ん張りが一枚上だった。終わってみればオークス馬に1馬身半差をつける完勝。

 1歳時、サンデーサラブレッドクラブで同世代の牝馬最高価格となる6000万円で募集された期待馬。石坂師は「走らんと困る血統やからホッとしてます。ジェンティルの時にも感じたけど、京都の内回りは差すには難しい。そこがどうか。それでも上位には来ると思いますけどね」

 牝馬を知り尽くした指揮官の、控えめなコメントが逆に怖い。淀に舞台を移しても、この馬の末脚から目が離せない。

 ◆タッチングスピーチ 父ディープインパクト 母リッスン(母の父サドラーズウェルズ)牝3歳 栗東・石坂厩舎所属 馬主・サンデーレーシング 生産者・北海道安平町ノーザンファーム 戦績6戦3勝 総獲得賞金6551万8000円。

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2015年9月21日のニュース