藤田 突然引退に衝撃 武豊「個性強いジョッキー いろいろあっただろうけど」

[ 2015年9月7日 07:56 ]

96年ダービーをフサイチコンコルドで制した藤田伸二

 歴代8位のJRA通算1918勝を挙げた藤田伸二(43=栗東・フリー)が6日の札幌競馬騎乗を最後に引退することになった。同日、JRAに「騎手免許取消願」を提出。受理したJRAは7日にも正式に引退を発表する。ダービージョッキーの電撃引退に衝撃が走った。

 ▼四位(91年同期デビュー)最近、そんな話(引退の可能性)も耳にしていたが、急なことでビックリしている。まだ騎手を続けるものだと思っていた。競馬学校時代からずっと一緒にやってきた。ライバルというよりも仲間。デビューしてグングン勝っていく藤田の背中を追い掛けてきた。セカンドキャリアを考えてもいい年齢で(引退するか、続けるかは)本人が決めることだが、同期は2人だけなので寂しい。

 ▼武豊(日本騎手クラブ会長)1カ月くらい前に直接、本人から聞いていた。「引退」は自分で決めること。シンジは個性の強いジョッキーで周りからいろいろとあっただろうけど、僕からすると最初から最後までかわいい後輩だった。シンジは立派なジョッキー。

 ▼吉田隼 デビュー当時から厳しく指導してもらったが、最近は褒めてもらえることもあった。手本となるフェアな競馬だった。真っすぐな性格が格好良かった。プライベートでもお世話になったので寂しいです。

 ▼松岡 誰にもまねできない秀逸な騎乗技術を持っていた。教わったことを継承していきたいと思う。破天荒な面も含めて好きだった。本当にお世話になりました。

 ▼秋山 伸二さんみたいに、ちゃんと乗って勝てる騎手が少なくなっている。騎乗については厳しい人だったが、自分にも厳しかった。凄い騎手。いろいろお世話になったので寂しい。

 ▼田中勝 同じ北海道出身として頑張ってきたという気持ちはある。自分で決めたことだし仕方ない。

 ▼内田 自分より若いのに、もったいない。まだまだ乗れたと思う。技術は若手のいい手本になっていた。

 ▼加藤征師(関東で藤田が最多41勝を挙げた調教師)本当に上手な騎手だった。うちの馬でたくさん勝ってくれて感謝している。

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