トウショウ牧場閉鎖、10月末めど トウショウボーイなど輩出の名門

[ 2015年9月3日 05:30 ]

 「天馬」と称された76年皐月賞を勝ったトウショウボーイなど、数多くの重賞ウイナーを輩出した北海道新ひだか町のトウショウ牧場が、今年の10月末をめどに閉鎖することが2日、明らかになった。馬主事業は今後も続ける。

 「トウショウ」の冠名で知られる同牧場は1965年に開場。生産、育成した競走馬の馬主を務めるオーナーブリーダーとしてトウショウボーイのほか、G1・3勝のスイープトウショウ、91年桜花賞馬シスタートウショウなどを手掛け、日本の競馬界をリードしてきたが、近年は成績不振だった。

 現在所有の繁殖牝馬、1歳馬などは今後のセリで順次、手放す。志村吉男場長は「オーナーの意向です。皆さまに迷惑をかけないうちに、ということだと思います。応援してくれたファンも多く残念です」と話した。

 ▼池添 僕の重賞初制覇はトウショウオリオン(98年北九州記念)だし、スイープトウショウ(05年宝塚記念など)でG1も勝たせてもらった。トウショウさんにはデビューから乗せてもらい、お世話になってばかりだった。残念でならない。

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