【エプソムC】サトノアラジン 3連勝へ本格化気配

[ 2015年6月9日 05:30 ]

3連勝での重賞初制覇に陣営も自信を見せるサトノアラジン

 今週の東京メーンは「第32回エプソムC」。注目はデビューから池江厩舎の期待が高かったサトノアラジン。連勝の勢いに乗り初の重賞タイトルを狙う。担当する山元助手は先週の鳴尾記念をもう1頭の担当馬ラブリーデイでV。“絶好調男”は全休日朝、洗い場で白い歯をこぼした。

 「今年3つ目の重賞制覇。調子良すぎて、死ぬんちゃうかと思うぐらい(笑い)。パチンコに行っても玉1発で出る。絶好調です」

 担当助手にとって2週連続で重賞Vが懸かるサトノアラジンは、11年セレクトセール(当歳)で1億3000万円(税抜き)で取引された高額馬。2、3歳時の重賞では同期のクラシックホース相手に善戦したが、3着が最高(ラジオNIKKEI杯2歳S、共同通信杯)だった。それが4歳を迎えた今年初戦(2着)を叩き、準オープン→オープン特別を連勝と本格化の兆し。同助手は好走の理由を明かす。

 「以前は背中やトモが弱かったが、だいぶ良くなってきた。距離を縮めたのも良かったかも。ルメールも“これぐらいの距離なら折り合いがつきやすい”と」

 ルメールを新コンビに迎えて2連勝。2走前の春興Sは中団待機から上がり3F32秒7の切れ味で差し切った。同じ舞台のダービー卿CTの勝ち馬モーリスがマークした上がりは33秒0。安田記念を制した“マイル界の新星”をしのぐ末脚を発揮した。「鞍上がうまくリラックスさせてタメる競馬をしてくれている」と名手のエスコートを評価。

 7日には坂路をサッと駆け上がり、4F56秒4をマーク。同助手は「予定通り。中2週になるし、(最終追いは)半マイルでサッとやれば十分」と仕上がりに自信を見せる。そして「しまいの脚を使える東京は合う。秋に向けても、賞金加算をしておきたい」と力を込めた。絶好調の“人馬”が、今週も重賞をジャックする。

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2015年6月9日のニュース