【京成杯】ソールインパクト“筋肉増えた”余裕の馬なり併入

[ 2015年1月16日 05:30 ]

カウウェラ(右)と併せて、馬なりで併入したソールインパクト

 皐月賞と同舞台で行われる3歳重賞「第55回京成杯」の木曜追いが15日、美浦・栗東の両トレセンで行われた。関東期待のディープインパクト産駒ソールインパクトが、余力十分にパートナーと併入。心身共にスケールアップ。重賞初Vを飾り、1冠目の皐月賞(4月19日、中山)に名乗りを上げるか。

【京成杯】

 バネの利いた弾むようなフットワーク。関東期待のソールインパクトが着実にスケールアップしている。Wコースでカウウェラ(5歳500万)を2馬身追走し、直線は内へ。5F69秒0~1F13秒4。手綱を抑えたまま、余力十分に併入した。戸田師は「中2週なので気持ちを整える程度。テンションも上がらず、平常心を保っている。カイバもしっかり食べている。少しずつ大人になってきた」と穏やかに切り出した。

 2歳王者ダノンプラチナと同じディープインパクト産駒の芦毛。全5戦、一度も掲示板を外すことなく、堅実に走ってきた。8月新潟新馬戦(2着)は新潟2歳S覇者ミュゼスルタンと1馬身1/4差。重賞に挑んだ前2戦も東京スポーツ杯2歳S3着、ホープフルS4着と崩れずに頑張った。

 指揮官は「2走前は早く抜け出し、前走は後方で脚を余した感じ。そのへんはまだ子供だけど、能力の片りんは常に見せてくれている。競馬も少しずつ上手になっている」と高評価。特に前走は10キロ増と見た目にもボリュームアップ。師は「緩めたわけでもなく、見た目にも太め感はなかった。筋肉量が増えたんでしょう。あれだけ走れているし、悪いことではないと思う」と成長に目を細める。

 3カ月後の皐月賞と同舞台の京成杯。ここで勝ち切れば、賞金アップでクラシック切符を確実に入手できる。師は「賞金加算?それがかなえば、トライアルまで空けることができるし、1度緩めてさらに成長を促せる。ただ(他の陣営も)みんな同じ気持ちでやっているので、簡単にいかないと思うけど…。レース後の回復も早くなっているし、いい状態。結果を出して次につなげたい」と結んだ。

 新馬から3戦連続、3F33秒台を記録した切れ者。父譲りの剛脚が火を噴けば、1冠目が見えてくる。

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2015年1月16日のニュース