【京成杯】バルビエール 2馬身後方から“驚速”3馬身先着

[ 2015年1月15日 05:30 ]

一瞬で相手をかわし3馬身先着したバルビエール(左)

 クラシックを見据える「第55回京成杯」の最終追いが14日、美浦トレセンで行われた。中央競馬が先週3日間開催だった影響で水曜追いは4頭だけ。未勝利戦快勝のバルビエールが豪快に3馬身先着し、絶好調をアピールした。前走未勝利戦は同開催のホープフルS(2分1秒9=1着シャイニングレイ)と同タイム、A級の脚力を証明した。開業2年目で重賞初挑戦の武井亮師(34)の初Vの期待が膨らむ。

【京成杯】

 もしかすると超大物!?未勝利を勝った直後でも、バルビエールには無限の可能性が詰まっている。Wコースの最終追いは古馬リアルエンブレム(5歳1000万)の2馬身後ろを制御を利かせて追走した。直線で内に進路を取ると、豪快に加速。6F82秒9~1F13秒0。一気に3馬身抜き去ってフィニッシュ。昨年開業した気鋭・武井師は「前に出ると気を抜いちゃう面はあるけど、かわす時が本当に速い。きょうは抜いた後も問題ない。凄く良かった」と笑顔で切り出した。

 初白星を飾った前走・未勝利戦(12月7日)は小さな衝撃が走った。道中5番手から楽に抜け、2分1秒9の好時計。開幕週と4週目の差はあれ、同開催のG2ホープフルSの勝ち時計(1着シャイニングレイ=12月28日)と同じ。それも9月新潟の新馬戦(3着)以来で余力残しで叩き出した。指揮官は「抜け出した後はフワッとしてしまって…。馬が“もう終わり”と遊んだ感じだった。それであの勝ち方」と目を丸くした。さらに「ゼンノロブロイの子はやめる面もあるようなので、その点は注意して、早く抜かない調教を心掛けてきた」と細心の注意を払って、鍛錬を積んだ。

 スッと好位につけ、一瞬で抜け出す好センス。開業2年目で重賞初挑戦の武井師は「本人もスタッフも凄く楽しみにしている。相手関係はやたら気にしてますよ!!」とストレートに闘志を燃やした。3カ月後の皐月賞と同舞台。ここで1着賞金を加算できれば、夢のクラシックも当確だ。

 「スタミナもあるし、競馬は上手。中山2000メートルは合っている。実は前走勝つ前から、次は京成杯…と考えていた。デビュー前が子供、新潟の新馬戦時は小学生。今は高校生ぐらいに成長した。やってくれれば…。いや、やれるんじゃないか。凄く期待している」。指揮官は重賞初挑戦Vの快走を愛馬に託していた。

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