【KEIRINグランプリ】武田、仲間に感謝「勝たせてもらった」

[ 2014年12月30日 17:21 ]

<競輪GP>選手仲間から胴上げされる武田豊樹

KEIRINグランプリ

(12月30日 大阪・岸和田競輪場)
 6度目のグランプリ出場で念願のタイトルを獲得した武田豊樹(40=茨城88期)は「勝ったというよりも勝たせてもらった」と仲間への感謝を口にした。

 中部、近畿、関東ラインの順で並び迎えた残り2周。まずは関東ラインの平原が仕掛けたが、近畿の村上義も譲らない。鐘を合図に平原が再び猛ダッシュ、その2番手につけた武田は残り半周で抜け出すと、そのまま押し切った。

 「これまで(グランプリを勝つ)チャンスはあったけど力を出し切れなかった。きょうは勝つつもりだったし、力を出し切ろうと思っていた。仲間が前後で頑張ってくれた結果。勝ったというより勝たせてもらった」。

 ソルトレークシティー五輪スピードスケートの日本代表。五輪後に競輪に転向し、5度のG1優勝を果たした武田。しかし、昨年12月に日本競輪選手会から脱退、新選手会を立ち上げようとした問題で、今年5月から1年間の出場自粛を勧告された。

 自粛中は「競輪が大好きだから」という思いだけを支えに、競輪を見つめ直し、自分の走りを研究した。その後、自粛期間に3カ月短縮され、8月に復帰。直後のオールスター競輪で優勝して出場を決めた大舞台。苦難を乗り越えた男がついに頂点に立った。

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