【平和島・グランプリ】桐生、のび太眼鏡でNo.2機を“透視”

[ 2014年12月17日 05:30 ]

眼鏡姿で抽選を行った桐生は、見事70号機をゲット

 18日に開幕するボートレース平和島のSG「第29回グランプリ(賞金王決定戦)」の前夜祭が16日、豪華客船シンフォニーモデルナにて行われた。出場選手18人がファン、関係者ら400人と共に東京湾をクルージング。トークショーやカジノゲームでファンと触れ合った。また、出航前に船内でエンジン、ボート抽選を実施。平和島の二枚看板とされる53号と70号は、それぞれ仲口博崇(42=愛知)と桐生順平(28=埼玉)が手に入れた。

 “透視めがね”でダブルエースの一角を獲得した。16番目に抽選に臨んだ桐生は18人中ただ1人、眼鏡姿。しかも「のび太」のような丸眼鏡。ピットで眼鏡を掛けているところなど見たことがないが…。司会者から突っ込まれると「これ、透けて見えるんですよ。ドラえもんからもらいました」。これには来場者が大爆笑。そして高らかに「どれが70号機か見えてます。引きます!!」。この時点で残っていたのは25号、68号、70号の3機。確率3分の1。そして見事に引き当てた。まさに残り物に福。笑いの次は、どよめきが会場を包んだ。

 70号は2連対率2位。優出回数は最多8回を誇る。2連対率1位の53号が伸び型の攻撃的なエース機なら、こちらは出足と回り足が仕上がる万能型のエース機。「なんか引ける予感があった。エンジンは楽しみ。そのまま乗るだけ」。前検前日で早くも全幅の信頼を口にした。

 デビュー8年目の今年は9月のヤングダービーでG1初V。それも地元の戸田で達成した。他にもG1・3優出と活躍し、賞金ランク16位でグランプリ初参戦。「本当は、エンジンはどれでも良かった。ここに来られただけでうれしい。トップレーサーがたくさんいるし、こういう場(前夜祭)からも何かをつかみたい」

 最後に報道陣にはこっそりネタばらしした。「あれはだて眼鏡。他に掛けている人がいなかったので掛けた。ドラえもんのくだりは直前に白井さんに仕込まれた」。エンジンも笑いも“つかみ”はOK。18日のトライアル第1ステージ1回戦も桐生が盛り上げる。

 ▼賞金2位太田和美=(チャレンジCに続いて)エース機を引くんじゃないかと思っていたが、仕方ないので(36号機で)頑張ります。

 ▼3位松井 繁=ゆっくり平常心で臨みたい。(2連対率12位の47号機を引いて)やりがいがある。

 ▼4位山崎智也=お参りとかは何もしてない。エンジンは何でも一緒でしょう。

 ▼5位白井英治=けさ、自分の顔にパンチがなかったので急いで髪を染めてきた。

 ▼6位吉田拡郎=いろいろな場所を巡ってパワーを蓄えてきた。(12号機には)まだコメントしづらい。

 ▼8位今村 豊=(2連対率18位の)39号機を狙っていたのに(同9位の)11号機とは良すぎだね。

 ▼9位瓜生正義=東京に住んでいるし、お世話になっているので貢献したい。

 ▼11位毒島 誠=人が多すぎて緊張している。レースでは平気なのだが…。

 ▼12位茅原悠紀=(40号機を引いて)オシッ!!

 ▼13位今垣光太郎=雪でお参りに行けなかったので、東尋坊でカキを食べてきた。

 ≪グランプリのエンジン、ボート抽選方法≫プロ野球のドラフト会議のように箱の中から番号札が入った封筒を引いて行った。抽選順は賞金ランキング上位から。通常のレースでは抽選器を回し出てきた玉に刻印された数字で決定する。

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