【びわこ・秩父宮妃記念杯】石野まくり差しV GPへ弾み

[ 2014年12月12日 05:30 ]

秩父宮妃記念杯を制した石野

 G2「第58回秩父宮妃記念杯」優勝戦が11日、ボートレースびわこ12Rで行われ、石野貴之(32=大阪)が優勝。今年8回目のVで、次走のSG平和島グランプリへ大きく弾みをつけた。2着は1番差しから追走した斉藤仁。2Mで先行する赤岩が振り込んだところを差した魚谷智之が3着に入った。

 乗っている男は何をしても決まる。半ば決め打ち、石野のまくり差しがハマった。「レース前から斉藤さんと守田さんの間を差していこうと思っていた」。今年はVを量産。さらにボートレース界の最高峰、グランプリにも出場する。伸び盛り、石野の勢いをまざまざと見せつけた。

 作戦だけではない。エンジン出しもピタリだった。気圧が下がったことで、きっちりとハマった。「しっかりとしていた出足が落ちずに、求めていた伸びも来た」。まさに理想の舟足。準備と作戦が最高の形でかみ合った。これ以上ない形で、18日から始まるグランプリへ臨むことができる。

 「後援会の方々から、直前の記念戦を制してグランプリにつなげてほしいと言われていた。うまいこといって良かった。グランプリの初戦も外枠(6号艇)。いいイメージで臨める」

 同じイン受難の水面。今回は“仮想平和島”という意味では最高の舞台だったはず。10年は師走のびわこでG1近畿地区選手権を制し、グランプリへと挑んだが優勝戦2着。今年もびわこで勢いをつけた。今度は頂上に立ってみせる。

 ◆次走 優勝した石野貴之の次走は18日からの平和島SGグランプリ。菊地孝平、太田和美、松井繁ら賞金上位選手が出場。赤岩善生は1月23日からのとこなめ一般戦。木村光宏、佐藤大介、村上純と優勝を争う。斉藤仁は15日からの大村一般戦。芝田浩治、浅見昌克、三浦永理らが出場。魚谷智之、守田俊介は18日からの平和島SGグランプリシリーズへ。田中信一郎、浜野谷憲吾、吉川元浩らが出場。北野輝季は16日からの桐生一般戦。林美憲、原田幸哉、佐藤翼らとVを争う。

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2014年12月12日のニュース