阪野 北の地での成長、里帰りで見せる

[ 2014年11月21日 05:30 ]

ホッカイドウ競馬に移籍して1年目から気を吐いた阪野

 【地方競馬です!!】11日に笠松で行われた重賞「第1回ラブミーチャン記念」。笠松が誇った名牝の名を冠したレースを制したのは、今年1月17日付で名古屋競馬からホッカイドウ競馬に移籍した阪野学騎手(26=田中正)とジュエルクイーン。昨年まで笠松・名古屋の東海地区で騎乗していた阪野騎手は、1番人気に応えての凱旋勝利だった。

 移籍したのはピッチシフターとのコンビで重賞3勝を挙げ、名古屋で頭角を現しつつあった頃。「名古屋にずっといても良かった」(同騎手)が、北海道での2度(12、13年)の期間限定騎乗で「2歳馬のことなど、名古屋にいた時の自分が考えたことのない、知らない馬乗りの世界を見た」ことで心が動いた。騎手としてスキルアップしたいという欲求も高まり、決断した。

 移籍後は5月から2カ月近くケガで休んだ時期がありながら48勝(重賞4勝)と1年目から気を吐いた。「もともと自分は下手。やはり馬乗りは難しい」と自己評価は厳しいが「学ぶことが多く充実している」と言う。

 ホッカイドウ競馬が休みの冬季は、12月1日から1月31日まで名古屋で期間限定騎乗。旧所属の井上哲師が快く引き受けてくれた。

 自分を育て、そして北海道へ行く際に背中を押してくれた場所。2カ月間の里帰りで、新天地で得たものをしっかりと見せる。

  (秋田 麻由子)

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2014年11月21日のニュース